MUKU-DATA  栃一枚板 加工直し 再加工
約20年ほど前に、大工さんだった父から受け継いだ栃の一枚板らしく、
厚みが90mmと厚く着色もされていたので、70mmにして木地を出して欲しいとの依頼。
加工前はパテや色補修で、この栃の本来の姿は全体に縮みのあるギラギラしたもの?と
想像していたのですが、
縮みは確かに全体に入っていましたが、
細かなピンホール(上手く塗られて分からなくなっていた)、一部ブルー、
栃特有の虫の這った痕、部分的なスポルテッド、そして全体の縮みや虎杢・・
栃の全てのキャラクターが詰め込まれた一枚だったことがわかった。
通常欠点とされている、青、虫穴、筋模様などがなく純白の栃の縮みであるならば
銘木的視点でみれば良材の評価となるのでしょうが、
痘痕も靨(あばたもえくぼ)、
個人的には、こちらのキャラの多い栃もとても惹かれます。
一枚板は立木の時も我々よりも長く生きてきて、
材になっても更に長く使われていくものです。
数ミリ削れば新品です。本来のキャラ、良さが顔を出してきます。
(私も削って欲しいです。鈴木という木ですんで?
人間の場合だと切磋琢磨ということになるのでしょうかね・・)
削る前
これは!っていう縮み具合
削った後
個人的には好きなタイプのキャラ

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